グラフィックデザイナーとして必要なスキル
業界未経験者の方が、グラフィックデザイナーの採用試験の際、美術系の大学や専門学校・スクール・独学等でグラフィックデザインの知識と技術を習得していることが必要です。ここでは、未経験者の方が転職活動の際に採用担当者や面接官から最低限「求められるスキル・知識」を見て行きましょう。
未経験者の方が転職の際に「求められるスキル・知識」
業界未経験者の方はアシスタントデザイナーとして転職される場合も多いですが、アシスタントでも下記の知識やスキルの基本的な部分は求められます。以下の5つのスキルを習得できているかどうか必ずスキルチェックをして下さい。
1. アプリケーションソフトのスキル
Adobe社が開発・販売しているIllustrator・Photoshop・InDesignのアプリケーションを操作する為の基本的な知識・スキルは必ず求められます。書籍で学ぶ事もできますが、専門学校等に通うのが近道です。
2. ベジェ曲線のコントロールスキル
Illustrator・Photoshopで画像の切り抜き・ロゴの作成等、ベジェ曲線のコントロールスキルが求められます。未経験者の方がベジェ曲線のスキルを学ぶ為にはトレース(下絵をなぞる)をしながら、ベジェ曲線の仕組みを学ぶと、理解が進み易いです。最初は簡単な図形等、シンプルなものからトレースしてみて下さい。
3. レイアウトのスキル
レイアウトはグラフィックデザインにおいて基本的なスキルの一つです。基本的には見る人(エンドユーザー)の視線誘導を意識したレイアウトスキルが求められます。レイアウトを行う前に、伝える情報を分類しいかに伝わりやすく設計するかがポイントです。又、いかに読んでほしい順序に視線が動くか、その動き方が心地良いか?等、様々な角度から検証しレイアウトしていきます。
余白の取り方について
レイアウトにおいては「余白の取り方」も重要なポイントです。「情報を分類する為」の余白、「間・抜けをつくる為」の余白等、余白の目的も様々です。最初は、好きなデザイナーさんがデザインしたものを研究したり、好みの雑誌や広告の白い余白の部分に注目しながら研究してみて下さい。
4. 組版のスキル
日本語組版、欧文組版等、文字を組むのも必要とされるスキルです。書体・フォントの選定、文字のサイズ・字間・行間・ルビのふりかた等の知識も求められます。和文を欧文を混植する際に和文に対して欧文のサイズを、%比率で設定したり細やかな作業となります。
5. 書体・フォント選定できる知識・スキル
書体・フォントの選定は基本的にはプロユースの書体から選ぶことになります。選ぶセンスを身につける為にはどのような書体・フォントが存在しているかという知識も重要です。欧文ならAdobe社・MyFOnts等、和文ならモリサワ社・フォントワークス社がフォントを開発・販売している会社として業界のスタンダードですので、書体見本帳等に目を通し、書体の種類や組版のイメージを把握して下さい。フリーフォントを使用したり、自分でフォントをデザインする場合もありますが、グラフィックデザイナーになるには基本的にはプロユースの書体の知識が必要とされます。
センスを磨く為に眼を鍛える事が大切です
グラフィックデザイナーとして就職する為に、上記のスキル・知識はもちろんの事、何よりもデザイナーという職業ですので、センスを磨く必要があります。プロのグラフィックデザイナーの方も行っている事ですが、センスを磨く為に、より良いもの、よりクオリティの高いもの、歴史的に評価され今なお存在しているもの、業界・ジャンルは問わず、良いと感じるもの、評価されているものを、探して自分の眼で見る事が大切です。自分の好きなジャンル・カテゴリーのもので問題ありません。スキルアップの為にも是非、様々な事に興味を持って眼を鍛えて下さい。
最終更新日:
併せて読みたい! グラフィックデザイナーのトピック
- 【2021年度版】グラフィックデザイナーを目指す方へ、オススメYouTubeチャンネル
- グラフィックデザイナーとイラストレーターの境界線
- 採用試験時グラフィックデザイナーとして歓迎されるスキル・経験とは?
- グラフィックデザイナーとアートディレクターの違い
- グラフィックデザイナーの悩みとは?
- グラフィックデザイナーの年収
- グラフィックデザイナーとDTPオペレーターの違い
- グラフィックデザイナーの面接の注意点は?
- グラフィックデザイナーの就職先とは?
- グラフィックデザイナーの転職動向と傾向
- グラフィックデザイナーに必要な資格
- グラフィックデザイナーに適している人の特徴
- グラフィックデザイナーの仕事の魅力
- グラフィックデザイナーの仕事内容
- 未経験からグラフィックデザイナーになるには?