未経験からグラフィックデザイナーになるには?
未経験からグラフィックデザイナーへ転職・就職する為には美大・芸大・美術系専門学校やスクールに通って基本的な知識やスキルを習得してから転職・就職活動を行って下さい。独学でも構いませんが効率的なのはやはり専門的な学校へ通うのが近道です。授業料のコストを抑えたい方、独学を希望の方は、ハローワークの「公共職業訓練制度」を利用し、無料で職業訓練校で講義を受講するのもお勧めです。
美大・芸大・美術系専門学校やスクールへ通う
何よりもグラフィックデザイナーへの近道は美大・芸大・美術系専門学校やスクールへ進学することです。社会人の方は夜間のクラスやスクールもございますので、通学可能な教育機関を調べてみて下さい。授業料のコストを抑えたい方はハローワークの「公共職業訓練制度」を利用し、無料で職業訓練校で講義を受講するのもお勧めです。
学校やスクールへ通うメリット!
独学で学ぶより分からない事を質問できたり、学校で知り合う友達や先生との人脈も、将来グラフィックデザイナーになった時には大切な財産となります。就職科もある学校がほとんどなので卒業した後、就職活動・転職活動のフォローもして頂けます。
インターン・アシスタントとして現場で働く
未経験者の方は、インターン・アシスタントとしていきなり現場で働く事も一つの手段です。インターン・アシスタントを募集していない企業でも、インターン・アシスタントとして勤務希望の旨を丁寧に伝えてお願いすれば、数年後にグラフィックデザイナーとして就職できる人も実際います。
本来、学校で専門教育を受けて習得するべき知識やスキルを、実際のプロの現場で仕事を見ながら学ぶ事も可能です。学校で学ぶ事は一般的な概論に近い事が多く実践で学ぶ事はとても貴重な経験となります。
未経験者がグラフィックデザイナーとして習得すべきスキル・知識
未経験者がグラフィックデザイナーとして転職するには、最低でもAdobe社のPhotoshop・Illustratorの基本的なスキルが求められます。その他、ページものやエディトリアルデザインの版下データを作成する為のアプリケーションソフトAdobe InDesignの基本的スキルも習得するのも理想的な勉強方法です。その他、組版・フォントという文字に関する知識も最低限学ぶ必要があります。
大学、専門学校、スクールに通う、時間、お金がない場合は、なにはともわれポートフォリオを作成しましょう。プロの現場で通用する技術や経験がないのはあたりまえですが、ポートフォリオ次第では書類審査を通過し面接官も会ってくれます。近年はWebデザインをグラフィックデザイナーさんが行うのもあたりまえの状況となっていますので、Webデザインも学ぶとやる気をかわれ、書類審査を通過する確率が上がります。
- Photoshop・Illustratorの基本的スキル
- InDesignの基本的スキル
- 組版の基本的な知識
- フォントの基本的な知識
Photoshop・Illustratorの基本的スキルは必須
未経験者がグラフィックデザイナーとして転職するには、最低でもAdobe社のPhotoshop・Illustratorの基本的なスキルが求められます。それぞれどのような用途で用いられるか、どのようなスキルを求められるか紹介していきます。
Photoshopとは?
Photoshopは主に画像を補正する為に使用されるアプリケーションソフトです。写真の解像度・サイズ調整を行ったり、彩度やトーンの調整、明るさ、コントラスト等、写真の印象をコントロールする為に使用されます。最低限、画像の色補正の方法に関しては学んでおきましょう。ポイントは「解像度・サイズ・明度・彩度・コントラスト」です。
Illustratorとは?
Illustratorは主に写真・イラストレーション・文字をレイアウトする為のアプリケーションソフトです。イラストの作成やトレース等にもプロの現場では用いられています。印刷物の入稿データは必ずといっていいほどIllustratorのデータです。ベジェ曲線のコントロールも求められますので、ベジェツールの基本的な操作方法は身につけて下さい。
InDesignの基本的スキルは書籍や雑誌の為に
必ず求められるスキルではありませんが、ページものやエディトリアルデザインの版下データを作成するお仕事では、Adobe InDesignの基本的スキルも習得する必要があります。転職・就職したい企業の業務内容によります。デザイン事務所は、それぞれ手掛けているデザインの分野・カテゴリに特徴がありますので、ページもの、雑誌、書籍、フリーペーパー等、ページものがメインの場合は、必ず習得すべきスキルです。
組版の基本的な知識
組版とはデザインのコンセプトに沿って、書体を選定し、字間・行間を設定したりする作業の事を意味します。句読点の後ろの空きスペースのコントロール、英数字と和文のスペースのコントロール等、グラフィックデザインの基本でもあり、肝心な作業にもあたります。組版に関しての知識はプロの現場では当然のように求められますので力をいれて学んで下さい。
フォントの基本的な知識
日本語で文字を組み、レイアウトする際はプロユースの書体があります。MAC・PCの購入時にインストールされているフォント・書体だけでなく、プロのデザイナーが使用している標準の書体があります。主に和文書体・欧文書体と分類されます。
和文書体・日本語書体
プロユースの書体を販売し、グラフィックデザイン業界でメインに使用されているのは、モリサワ社からは「MORISAWA PASSPORT」、フォントワークス社からは年間ライセンス製品『LETS』が発売されています。学生の方、社会人向けスクールに通っている方は「アカデミック版・学生向け」がリーズナブルに利用できプロが使用している書体を使用できるようになります。和文書体に関する書籍も数多く出版されていますので、書店で手にとってみて下さい。
欧文書体・英語書体
プロユースの欧文書体は海外の各フォントベンダーから販売されていますが、未経験者の方はAdobe社の「Typekit」がお勧めです。プロユースの欧文書体は和文書体と比較して相当数のボリュームがありますので、まずは現在日本のデザイン業界で使用されている標準的な書体を学んで下さい。
参考URL
- Adobe社公式サイト:http://www.adobe.com/jp/
- フォント モリサワ社:http://www.morisawa.co.jp
- フォント フォントワークス社:http://fontworks.co.jp
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