IoTデバイスの普及と課題
「Internet of Things(モノのインターネット)」と訳される「IoTデバイス」は、パソコンやスマホ、タブレット端末などにとどまらず、今やクラウドサービスなどを用いてインターネットとの接続が可能な機器、そして情報を持つ端末全般がその対象となりつつあります。
例えばテレビやゲーム機、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品から、医療機器や航空機といったものまでが「IoTデバイス」として進化しているのです。
「IoTデバイス」という言葉自体はあまり一般的ではありませんが、その実態はすでに一般生活の様々な領域に広く普及しており、今後ますます広がりを見せるものと予測されています。
Webデザインへの影響
ペットの首輪や時計といった様々なIoTデバイスの普及は、それを取り巻く業界へも影響を与えており、Webデザインの世界も例外ではありません。
ブラウジング機能がIoTデバイスに搭載されている限りは、スマホやタブレット端末の普及で起きた変革が再び訪れる可能性もあるからです。
主に考えられている影響は、各デバイスが持っているセンサー技術の発達と情報の連携、そしてデザインを考える上での課題として、端末自体のインターフェイスへの対応が挙げられます。
Webデザインが直面する課題解決のカギとは
» ユーザーに適応するアダプティブデザイン
IoTデバイスが持つセンサー技術により、得られる情報もより多様化してきています。
そのためユーザーを取り巻く環境からインタラクティブに情報を提供し、いかにニーズにマッチした体験をデザインできるかが重要視されているのです。
例えば位置情報や音声情報、加速度センサーから得られる動き、そして画面操作や検索行動から得られる趣味・趣向などを解析し、最適なエクスペリエンスを自動的に提供するアダプティブデザインは、現在のwebデザインに不可欠なものとなっています。
» 小型化に対応したアイコンデザイン
アイコンはユーザビリティを大きく左右する要素の一つで、メニューや検索機能などを直感的に認識させるデザインが多く用いられています。
見てすぐに理解できることが重要で、今後はIoTデバイスの小型化や多数のデバイスに共通のUXを提供しても問題のない、より高度なアイコンデザインが求められるでしょう。
今までビジュアル表現やトレンド傾向にあったwebデザインですが、これからはデザインの製作プロセスにおいて考慮すべき「こと」・「もの」の範囲が広がり、より思考の工程が重要になっていくと考えられているのです。
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