デザイン要素と原則
Webクリエイターの仕事はサイトデザインやHTML・CSSのコーディングなど担当する業務で変わるため、様々なスキルが求められます。
そのうちの1つとして押さえておきたいのが、デザインの基礎となる「要素」と「原則」です。これらは感覚的にも捉えられるので言葉にして考えることは少ないと思います。
既にデザインに携わっている方も、そうでない方も、改めて意識をすることでこれまで分からなかったデザインの良し悪しが見えてくるかもしれません。
Webクリエイターが知るべき基礎
プロとして学ぶべき「基礎」を紹介していきたいと思います。デザインは感覚とロジック両方で語られる事が多いですが、ここでは、要素と原則に分類して論理的に紹介していきます。
デザイン要素とは
デザインを構成する「要素」そのものを“デザイン要素”と言い、主に7つあります。
» 線
水平線や垂直線、斜線や曲線など空間の区切りに使われるデザインの基本要素です。太さや長さの違い、破線や点線など様々な種類の線があります。
» スペース
ホワイトスペースとも呼ばれる、オブジェクトを配置した際の空間(=余白)のことです。形が見える範囲をポジティブスペース、それ以外をネガティブスペースと呼び、単に「スペース」と言ったときは、ほぼネガティブスペースの事を指します。
» 色
視覚からの情報の80%程度は色がもつ情報とも言われているため、デザインにとって最重要な要素とも言われています。
» 形
線によって作られた三角形や四角形、丸など幾何学図形や、それ以外の植物など自然に見られる形の有機的図形があります。
» テクスチャ
粗さや滑らかさなど、物の表面の質感を表現する要素です。
» 明度
明るさ・暗さの程度のことで、立体感や奥行き感を表現する際に重要な要素です。
必要な要素を選び、それらを組み合わせて作っていきます。サイトの見栄えを良くするためには各要素をしっかり理解し、レイアウトを決めることが大切です。
デザインの原則とは
デザインを構成する要素は、目的にあった原則に沿って組み立てられています。
全ての要素がそこに属した統一性、異なった要素を使用して目を引く多様性、統一性と多様性をバランス良く取り入れた調和、サイズや色などで変化をつける強調などがあります。
美しいデザインを完成させるためには原則を守ることが1つの条件ですが、原則をあえて破るデザインも魅力があります。原則から外れるほどバランスを取るのが難しくなるため、原則をきちんと把握していることを前提に、緻密に計算して組み立てる必要があります。
クリエイター・デザイナーが押さえるべき「要素と原則」
サイトデザインはセンスや感覚で作る部分が大きいと考えていた方もいらっしゃると思いますが、大事なのはデザインのベースとなる要素と原則を押さえておくことです。Webクリエイターやデザイナーへの就職・転職をお考えの方も、いろいろなサイトを見て要素と原則の使い方を研究しておくとデザイン制作に役立てられるでしょう。
「ジョブステージ」ではクリエイター、デザイナー、プログラマーなどWeb業界の求人情報を多数掲載しております。雇用形態や職種など様々な求人情報を掲載しておりますので、経験者・未経験者ともに就職や転職活動にお役立て下さい。また、企業様から求人募集広告の掲載お申し込みも受け付けておりますので、採用活動にご利用下さい。
最終更新日:
併せて読みたい! コラムのトピック
- デザイナーさん必見!おすすめ印刷屋さん
- 「Webデザイン」「Web制作」のジャンルとしては2019年で最も売れた書籍とは?
- vol.1 まずは簡単なサンプルを作ろう!|three.js 入門|基本から解説!
- IoTデバイスの普及と課題
- Webデザイナーに求められるラテラルシンキングとは?
- デザイナー未経験者の為のQ(級)とピクセルの基本
- 印刷における解像度の基本と設定方法は?
- フォント・組版の基礎的な知識
- 今さら聞けない旬のデザイン「マテリアルデザイン」
- コンテンツ制作の際に気をつけたい広告規制
- アプリ開発時に気をつけたい「利用規約」
- デザイナー、クリエイターが知っておくべき「秘密保持契約」
- クリエイターに求められる英語力
- デザイナー・クリエイターなら押さえておきたい「著作権」