ブックデザイナーへ初めて転職する為の基礎知識


転職活動前にチェックすべき項目とは?

ブックデザイナーへ初めて転職する際に内定を勝ち取る為には最低限、本や書籍のデザインを行う為に必要な基本的な知識とスキルが必要です。特にブックデザイン・装丁のお仕事の未経験者の方は、採用審査の時にチェックされる項目をまとめましたので、自信の無いかたは必ずチェックしてみて下さい。未経験者が歓迎と求人広告に記載されていても、やはりある一定のレベルの知識とスキルは求められます。大学・専門学校等で学んだり、独学の方も必ず履歴書や職務経歴書を送付する前に、もう一度確認してみて下さい。

必ず求められるスキルと知識とは?

ブックデザイナーへ初めて転職する際に必要とされる最低限の項目を挙げてみました。こちらの知識やスキルはプロのデザイナーとして働く為に、必ず必要となります。

  1. グラフィックデザインの知識
  2. Illustrator・InDesign・Photoshopの基本的なスキル・知識
  3. ブックデザインに関する基本的な専門用語に関する知識
  4. 組版のルール・スキル
  5. 書体・フォントに関する基礎知識

1. グラフィックデザインの知識

グラフィックデザインのスキルは当然、必要とされる基本的なスキルです。余白の設定、書体の選択、組版、レイアウト等、最低限グラフィックデザインの知識は習得しておいて下さい。

2. Illustrator・InDesign・Photoshopのスキル・知識

Illustrator・InDesign・Photoshopの基本的なスキル・知識は当然の様に求められます。印刷屋さんに入稿する版下データの作成を行う為に必要な知識とスキルです。学校や専門書でしっかり学びましょう。

3. ブックデザインに関する基本的な専門用語に関する知識

ブックデザインには業界で使われている専門用語があります。専門用語で話ができ、理解できる様、用語を覚えておいて下さい。

初めて転職する際に求められる主な専門用語

本の上の部分です。
本の下の部分です。
小口
本を開く側です。広い意味では天と地も含まれますが、背の反対側のみを指して使われることが一般的です。
のど
本を綴じている側、「小口」から見て一番奥の部分です。
表紙
書籍本体の一番外側の部分です。カバーとは異なるので注意して下さい。カバーに注目しているブックデザイナーへ転職希望している方は多いと思いますが、カバーのデザインと表紙のデザインは異なりますので、お手持ちの書籍のカバーを外して表紙を色々見て勉強して下さい。
カバー
表紙の上にかける紙になります。本来の目的は表紙の傷みや汚れの防止ですが、本の「顔」として書店で売るために、様々なデザインが施されます。印刷した後にUVニス・PPフィルム(透明のフイルム)や、タイトルやロゴを箔押ししたり様々な印刷技術を利用してブックデザインされています。未経験者の方は転職活動前に必ず印刷技法についての知識も学んでおきましょう。表紙のインクが何色で印刷されているか等、プロの視線を持ってし様々な書籍を調べてみて下さい。
別名「腰巻き」。書店で本の魅力をアピールし、手にとってもらうことを目的に、内容説明やキャッチコピーなどを印刷し、カバーの上に巻く紙です。本を売るためにはとても重要なものです。
そで
カバーや帯をかける時に、表紙の内側に折り込む部分です。
見返し
表紙と本の中身を接着するために用いられる紙で、表紙や本文を印刷する紙とは異なるものが選ばれるのが一般的です。図版を印刷することもできます。見返しは必ず1ページとは決まりがなく複数いれる場合もあります。転職活動前に、色々な書籍の見返しを調べてみて下さい。勉強になりますよ。
本扉
本のの最初のページです。書名と著者名、出版社名などを印刷します。本文を印刷する紙とは異なる紙を用いたり、カバーのデザインに呼応したデザインを施したりすることもあります。書籍によって使用できるインクの数が異なり、それによってデザインも変わってきます。色々な書籍の扉を見て、1色の場合、2色の場合、3色の場合、4色(フルカラー)の場合、様々なインクの数により行われているデザインを見て勉強して下さい。
中扉
本の内容がいくつかの部分に分かれている時に、その区切りとして設けられるページです。これから始まる章や短編の表題が記されます。目次の前に入れるものは「目次扉」と呼びます。
本を束ねている部分です。小口の反対側になります。
表紙の両面、背の近くに刻まれている文字通りの「溝」です。本を開きやすくするための加工です。
花布
天地両側の背と本文の接着面を隠すように貼り付ける細い布です。本来は接着の補強が目的でしたが、現在は主に装飾のため用いられます。
スピン
紐しおりです。天側の本文と背の接着部分に一端が固定されます。
「つか」と読み、本の厚さのことを意味します。

4. 組版のルール・スキル

ブックデザイナーとして重要な組版の知識とスキル。すぐにプロの現場で通用するスキルではなくても「禁則処理」「行間・字間」等の理解から「Illustrator・InDesign」等でのデータ作成の基本的なアプリケーションソフトをコントロールできるスキルは習得しておいて下さい。

5. 書体・フォントに関する基礎知識

書体に関する知識は、書籍のコンセプトに合わせて文字を綺麗に組む為の基本の知識となります。プロが使用しているプロユースの書体・フォントがあります。下記サイトやフォントの専門書で、どういった書体があるのか転職・就職活動前に学んでおいて下さい。

業界で標準的に使用されている書体とは?

キャリアプランガイドでは何度も紹介していますが、下記2社は和文書体で業界標準で使用されている書体ベンダーさん。プロの仕事の現場では標準的に使用されている書体になります。ご存知無い方は数々の専門書が書店で販売されていますので、必ず学んで下さい。


公開日:2015/10/13